旅は何に出会えるかわからない。でもいつだって、旅人の心を優しく包み込んでくれるような、温かい出会いの予感で満ちている――。
真夜中の香港で助けてくれた青年への手紙、14年ぶりに訪れた山梨の老店主のレストラン、冬の稚内で聴いたロシアの若者たちの歌声、そして暗闇のニューヨークで見つめたひとつの炎……。
ささやかだけれど、どこか煌めきを感じさせる、そんな「旅の一瞬」を描いた13編。noteやXでも人気の著者による、初の旅エッセイ集!
著者:手塚大貴
文庫版/152ページ
2025年1月発行
【目次】
なんでもない町――イギリス
幸せへの一歩――福岡
星は瞬き始める――南アフリカ
日常のサンライズ――東京
ある夏の余白――フィンランド
青春の街角で――兵庫
あの真夜中のあなたへ――香港
十四年後の宝物――山梨
神様、もう一日――ウズベキスタン
異国へと誘う歌声――北海道
ラベンダー畑の約束――トルコ
近くのどこか――神奈川
闇の中のキャンドル――アメリカ
あとがき
<著者からのメッセージ>
この『旅の空から降ってきた』は、忘れられない国内や海外の旅の話を綴った、僕にとって初めての旅エッセイ集です。
プラットフォームの「note」で好評だった作品を改稿した9編に、新しく書き下ろした4編を加え、旅先もテーマも様々な、全13編のエッセイを集めた本が完成しました。
きっと、旅のお供にはもちろん、日常の中でページを開いても、ほんのりと旅の香りが漂ってくるような一冊に仕上がっているはずです。
大空から飛行機が降り立つように、この本を受け取ってくれた誰かの元へ、ささやかな「旅の風」を届けることができたなら、著者として、そして旅人として、本当に嬉しく思います!